アンという名の少女の打ち切り理由は?
シーズン4の放送予定はいつ?
今回はこのような疑問について、2023年5月最新状況を解説します。
「アンという名の少女」は、カナダCBCとNetflixの共同制作によりドラマ化された、テレビドラマシリーズです。
L・M・モンゴメリの『赤毛のアン』が原作となっています。
2017年3月19日から放送が始まり、2019年11月24日のシーズン3最終話をもって終了しています。
日本でも、NHKによりシーズン3まで放送され、今なお根強い人気があります。
- シーズン1:全8回(2020年9月13日~2020年11月1日)
- シーズン2:全10回(2021年9月12日~2021年11月21日)
- シーズン3:全10回(2021年11月28日~2022年3月6日)
シーズン4を楽しみにしていた人もいらっしゃる中、アンという名の少女は、カナダでシーズン3が終了した翌日、2019年11月25日にすでに打ち切りを発表しています。
そこで本記事では、
- アンという名の少女の打ち切り理由は?
- シーズン4の放送予定はいつになるのか?
以上のような点についてお答えしていきます。
目次
アンという名の少女は打ち切りしている?理由は?
アンという名の少女は、2019年11月24日のシーズン3最終話をもって終了しています。
打ち切りの理由について、制作サイドから公式の発表はされていません。
海外ドラマの打ち切りについては、理由が発表されないことは少なくありません。
しかし、アンという名の少女については、打ち切りの理由として考えられる情報が2つありました。
以下は、あくまでも推測になりますのでご了承ください。
カナダの多様性が現代との時代背景の違いにズレが生じたため
アンという名の少女の製作総指揮であるモイラ・ウォリー=ベケットのコメントが、ドラマ打ち切りを発表した記事で掲載されています。
“It’s always been a concern to me that L.M. Montgomery’s world of Avonlea is such a white world when in fact it doesn’t really accurately reflect the diversity that Canada was and is,” Walley-Beckett, a three-time Emmy Award winner whose other credits include Breaking Bad, said in a September 2019 interview.
“So my master plan from the beginning when I first conceived this series was to find a way to genuinely and legitimately reflect the diversity of the nation.”
At the Canadian Screen Awards in April, Anne with an E won seven trophies, including best drama series and an acting nod for McNulty.
“There’s no sense in reinventing a classic novel if you’re not going to make it relevant for today’s audience,” de Pencier said in an interview in February.
“So it was really important for us to find themes that matter for Canadians.”
簡単な要約では…
モンゴメリの原作は、当時の時代背景に根強くあった白人至上主義によるものであるため、カナダの多様性を正しく反映できていません。
ドラマの制作当初から、カナダの多様性を正確に表現していくことでしたがとても重要な課題でしたが、難しくなってしまいました。
モイラは、「アンという名の少女」という古典文学と現代の時代背景にズレがあることを理解した上で、カナダ人にとって新しく発見を見つける作品にしたいと考えドラマを作成したようです。
日本では、時代劇や大河など時代背景が異なる作品が充実し、どの時代の作品も人気が高いドラマになります。
しかし、カナダは異なる人種が混在し、先住民の問題も根強く残っており、日本では考えられない問題もあるようです。
だからこそ、白人至上主義や先住民への扱いにおけるデリケートな部分が、打ち切りの理由となってしまうのかもしれませんね。
共同制作であるCBCとNetflixの関係性
CBC社長であるキャサリン・テイトが、アンという名の少女の打ち切りが発表される1か月前のタイミングでコメントした内容も注目されています。
「今後カナダ産業を害することになりそうなNetflixとの共同制作は中止にする」というコメントです。
Netflixには、テレビ局と異なり、番組を継続すればするほど制作会社が儲かるシステムが存在します。
ドラマでは、シリーズ全体の制作費にプラスして、さらに30%を上乗せした額が制作会社に支払われるシステムです。
潤沢な資産を持ち優位に立てるNetflixの一方、CBCはカナダの国営放送局のため、予算に関しては厳しい部分もあります。
そのため、Netflixが将来的にカナダ産業を押してしまうことへの懸念が推測されていたようです。
そういう部分もCBCとNetflixの共同制作を難しくしていったのかもしれません。
そして、アンという名の少女の打ち切りに拍車がかかってしまった可能性があります。
アンという名の少女のシーズン4は放送予定はいつごろ?
「アンという名の少女」のシーズン4の放送予定は、2023年5月現在ありません。
しかし、シーズン4の放送を願うファンは多いようです。
Netflix「アンという名の少女」打ち切り発表から1年…シーズン4制作の嘆願運動、署名150万人に迫る!#アンという名の少女3 https://t.co/EbseErZnpA
— mypace主婦 (@kk37530419) March 6, 2022
原作に夢中の頃はアン目線で。今はマリラやマシューの親目線で。L・M・モンゴメリの『赤毛のアン』を基にした映像作品は数多いけど、Netflix 『アンという名の少女』は、今隣にある社会問題や多様性、登場人物たちの内面をより深く描いていて見事だった。どうかシーズン4を🙏https://t.co/L1du5Q9Zyc pic.twitter.com/VMbEGl83ph
— mipo (@mipo_fokmds09) September 2, 2020
アンという名の少女、シーズン4制作懇願の署名お願いします!🙏🏻
制作局(CBC)とNetflixの仲違いが原因でこんな良い作品が打ち切られるとか悲しすぎる。。 https://t.co/wWqQy37FZf— えむ (@saara_mtk) October 3, 2020
世界各国でとても多くの方が、広告を出したり、署名運動に参加して、シーズン4を心待ちにされていらっしゃいます。
アメリカでは、「アンを救おうキャンペーン」として、NYタイムズ・スクエアに広告が出されたようです。
カナダでも、高速道路の看板などに広告を出しているファンもいらっしゃるようです。
SNSでも「#SaveAnneWithAnE」というハッシュタグをつけて、ドラマの続行を望む声がたくさん上がっています。
そんな中、制作サイドでもあるNetflixからも反応がありました。
More than 700K fans signed a petition to save Anne with an E and bring the show back for season 4!
Netflix Anne 700K #SaveAnneWithAnE https://t.co/XoW58tvj0s
— Netflix Life (@NetflixLifee) June 22, 2020
「70万人以上のファンが、アンという名の少女シーズン4作成のための請願書に署名しました」とあります。
こちらは2年前のツイートであり、現在は、上記ツイートでもあるように、署名は倍以上に増えています。
Netflixサイドのその後のツイートは見当たりませんでした。
しかし、これまでも、打ち切りになったドラマの続編を作成したことがあるため、アンという名の少女シーズン4の作成にも期待してしまいますよね。
アンという名の少女の打ち切り理由・シーズン4の予定まとめ
アンという名の少女の打ち切り理由は、2つの理由が挙げられます。
-
- カナダの多様性が現代との時代背景の違いにズレが生じたため
- 共同制作であるCBCとNetflixの関係性
どちらもカナダにとって、難しい問題のようです。
そのため、2023年5月現在、アンという名の少女シーズン4の放送予定はありません。
また、残念ながら、制作も予定されていません。